世田谷区新庁舎
About
世田谷区新庁舎提案は、新庁舎を単なる行政手続きの場所としてではなく、区民、事業者、地域の活動が交わる開かれた場として捉え直すプロポーザルプロジェクトです。三茶WORKが培ってきた場づくりの知見と、多様なパートナー陣の経験を融合させ、日常から協働がめぐる「区民自治の新しい風景」を提案しました。
プロジェクトについて
- ひらかれた日常の交流拠点: ロビー、広場、屋上庭園などを「まちのリビング」と位置づけ、世代や立場を越えて人が自然に集い、文化や学びが交わる日常空間をつくります。
- にぎわいを生む3つのサイクル: 空間を自分たちで育てる「毎日(DIY・ライブラリー)」、週末の定番となる「毎週(WEEKLY have a goood market)」、活動を応援し合う「季節(FESTIVAL)」を連動させ、偶発的な出会いを最大化します。
- リアルとデジタルが連動する自治運営: 自社開発のコミュニティシステム「ネイバーワーク」による活動の可視化や、市民活動版インキュベーションプログラム「ネイバースクール」を通じて、区民が主役となる持続可能な協働インフラを提案しています。
Story
庁舎という場所は、用事があるときだけ行く場所なのだろうか。 もしもそこが、ただ毎日ふらっと立ち寄りたくなる「まちの広場」だったなら、そこから新しい区民自治が自然と動き出すかもしれない。
この提案は、行政に委ねるだけでなく、区民一人ひとりが公共を担う意思を形にする「自治の実践の場」としての本庁舎を描いた構想です。私たちが日々の運営で大切にしてきた、働く、集まる、相談する、発信するという行為がグラデーションのように混ざり合う場づくりの発想を、庁舎という大きな公共空間に持ち込みました。
提案の中には、ただイベントを開くだけでなく、区民活動を人や物語を軸に編集する広報誌や、活動の立ち上げを支える「市民ファンド」など、持続的に協働を育むための具体的な仕組みが細部まで組み込まれています。
このプロポーザルは社会実装という形には至りませんでしたが、私たちが世田谷のさまざまな仲間と紡いだ「区民が『使う』場所から、ともに育てる公共空間へ」というビジョンは、今も色褪せることはありません。三茶WORKが目指し、これからつくっていきたい世界のあり方を示す、大切な思想のアーカイブです。